1〜2時間しか睡眠時間がない時、寝た方が良い？寝ないで徹夜の方が良い？

米国疾病予防管理センター（CDC）によると、成人の1日の睡眠時間は7時間以上必要だとされています。

ただ、そんな事が分かっていても現代サラリーマンは多忙を極めていて、十分な睡眠時間を確保する事は難しいと思います。

残業や資格試験の勉強、副業などに汗を流す人も多いでしょう。これを子育ての合間にやる必要があるので、超過密スケジュールで睡眠時間を削ることを余儀なくされます。

睡眠時間を削りに削って頑張った結果、気付けば仕事まで1〜2時間という事もあるかもしれません。

そんな時、寝るか寝ないかという究極の選択が待ち構えています。

1〜2時間眠るべき？それとも起きていた方が良いの？

1〜2時間寝ても起きる時辛いから、ついでに起きておこう！と考える人も多いかもしれませんが、そのまま起きるよりも寝た方が圧倒的に有利です。

というのも睡眠には、『脳や体の疲労回復』や『免疫機能の増加』など、生きていく上で重要な役割があることを忘れてはいけません。一晩寝ない状態が続けば、脳も体も回復されずに、体調不良や気分の低下などの不調の原因になってしまいます。

たとえ1〜2時間の睡眠時間しか確保する事ができなくても、完全で無いにしろ眠る事によって機能回復の役割を担ってくれます。

ただ、1〜2時間しか眠れないと朝起きる自信がない事だと思います。

中途半端に眠ってしまうと、朝起きるのが不安だと思います。

この不安な状態で眠りについてしまうのは最悪です。寝つきは悪いし、睡眠の質も下がるし、ほとんど疲れが取れずに起床時間を迎えてしまいます。

どうせ寝るなら不安を排除して、可能な限り最高の睡眠環境を整えてから眠りにつく必要があります。

このように、起きれずに遅刻してしまうという不安を排除して、睡眠の質を高める工夫をする事が大切です。

個人差はあれど、眠っている間の睡眠サイクルは一般的には90分と言われています。この90分サイクルでレム睡眠とノンレム睡眠が交互に訪れます。6時間睡眠であれば、90分×4サイクルという事ですね。

出来れば、6時間以上の睡眠を確保したいところですが、1〜2時間しか睡眠時間が無ければどうしようもありません。

そこで、最低でも1サイクル（90分）以上の睡眠時間を確保するようにしましょう。90分以上の睡眠は、60分の睡眠に比べて起きた時の眠気を軽減するという研究結果もあるようです。

どんぐりの背比べのように聞こえるかもしれませんが、60分と90分では時間だけ見ても1.5倍です。更に睡眠サイクルまで考えれば、違いは歴然です。

最低でも90分は眠るようにしましょうと言えば、「90分以下だったら起きておいた方が良いですか？」という質問が必ず届きます。

翌日のためには、意地でも90分は確保しておくことをおすすめしますが、20分でも30分でも時間があれば眠った方が良いと考えています。

というのも、パワーナップという積極的仮眠が全てを物語っています。短時間でも仮眠を取れば、以下の効果が期待できます。

パワーナップは、1日の活力の源として注目されていますので、以下の記事で知識として取り入れておく事をおすすめします。

僕らの睡眠は『体内時計』と『睡眠圧』の2つによってコントロールされています。

体内時計は、夜になると疲れを感じて睡眠に入り、日中には目が覚めて覚醒するように上手く出来ています。

睡眠圧は聞き慣れないかもしれませんが、簡単に説明すると『眠たい指数』です。睡眠圧が高くなれば高くなるほど人間は眠たくなってしまい、そして深い睡眠を取る事が可能になります。

1～2時間程度の睡眠であっても、体内時計に作用し、そして睡眠圧を下げることができます。一睡もしない徹夜状態と比べて朝の疲れを感じにくくなる効果が期待できます。

逆に睡眠をとらなければ、時間の経過と共に睡眠圧が高くなり朝から眠たいまま1日を過ごすようになってしまいます。

1〜2時間しか睡眠時間が無かったら、一睡もせずに徹夜で仕事に行きたくなるかもしれませんが、絶対に寝るべきである事が分かったと思います。

人間は不眠不休では生きられません。

毎日寝て全てをリセットして翌日の自分にバトンを渡すのです。だから、どれだけ時間が無くても、毎日必ず眠るようにする事が大切です。

あまり長時間起きておく事は体にとって良い事はありませんので、出来るだけしっかりと睡眠時間を確保しながら質も高い睡眠を取る事がより良い人生を手に入れるためには必要不可欠です。

睡眠は人生を変えると言っても過言ではありませんので、以下の記事で徹底的に睡眠改善を実践してみてくださいね。

それでは、良き睡眠を！